更年期に入ったかどうかはいつわかる? 

 003 更年期の基本

 

 

「私は更年期でしょうか?」

更年期カウンセリングをやっていますと、皆さん、よくお聞きになってこられます。
今の不調が更年期のせいなのかどうかなのか、知りたいのだとおっしゃいます。
この疲れ、この肩こり、このイライラが更年期のせいなのかどうか?
知りたいお気持ちよくわかります。
しかし、入口がわからないのが更年期の特徴です。
どういうこと?と思われるかもしれませんが、説明したいと思います。

 

更年期の入口がわからないその理由は

「更年期」というのは言葉の定義です。
閉経前の5年、閉経後の5年、閉経を挟んでの10年を「更年期」と呼ぶことになっています。医学的な言葉の定義、決まり事です。
そのようなわけで、「閉経」してはじめて、5年前から「更年期」がはじまっていたということが判ります。
更年期は入り口がわからないという理由です。
『私はまだまだ』と思っていても、すでに更年期に入っていることはよくあります。
ちなみに「閉経」とは、月経が1年こなかったら、そこから遡って1年前の最終月経のことを指します。

 

40代で更年期ゾーンに入ります

日本人の平均閉経は51歳です。平均的には、46歳〜56歳が日本人の平均的な「更年期」ということになります。
しかし、実際には、45歳で閉経する人もいれば、55歳で閉経する人もいます。
40歳〜50歳が更年期の方もいらっしゃれば、55歳〜65歳が更年期の方もいらっしゃいます。個人差があります。
ただ、ほぼほぼどんな方も40代に入ると卵巣機能が急激に落ち、分泌される女性ホルモンも急に低下し、心、体、肌の急な変化が始まります。
実際は、「閉経」になってはじめて、定義上の「更年期」の入口がわかるわけですが、今までにない体調の変化を感じたら、既に更年期ゾーン、「更年期」に入ったなと思っていてよいと思います。


出典:「閉経のホントがわかる本」(小学館)対馬ルリ子・吉川千明共著

 

老化を食い止めるための賢い選択

「更年期」は弱くなる時期、そして揺れる時期。水面下で老化が進む時期です。
「更年期」にはまだまだネガティブなイメージがありますが、全ての女性が通る道。
もれ無く通る道。
むしろポジティブに受け止めて、早めに準備を始めれば、ダメージや老化を未然に防ぐことができます。
案ずることは何もありません。
先んじてすれば後がよい!
「プレ更年期」から始めよう、
私からの提案です。