馬との時間 — たまらなく愛おしい、すべてが好き。
「女性装蹄師さんに出会った日」
乗馬クラブには、月に何度も、馬のために多くの専門家が出入りします。
獣医師、保健所の検査員、マッサージ師、そして「装蹄師(そうていし)」さん。
今日は、蹄(ひづめ)を削り、すり減った蹄鉄を新しいものに替え、再び取り付けて平らに整える「装蹄師さん」の日でした。
鍛冶屋仕事も含むため、大掛かりな機材を持ち込み、火を扱う本格的な作業です。
これが、1頭につき月に1回も必要なのです。 想像以上に、馬には手入れが必要だと気づかされます。
人間の爪も、手入れを怠るとカビや細菌が入り、病気になるように、蹄も手入れを怠ると重篤な疾患に繋がります。
蹄鉄の内側や蹄の溝には土や汚れが溜まりやすく、これを「フロッグピック」という「蹄叉清掃用フック」で丁寧にかき出し、清潔に保った上で新しい蹄鉄を装着します。
馬は大きな動物ですが、とてもおとなしい気性の動物です。そして人に手入れを「委ねる」しかありません。
野生の馬よりも、人に世話をされることで、より清潔に、そして長く生きることができるのです。
今日来ていたのは、珍しい女性の装蹄師さん。
師匠と一緒に来ていて、「はじめまして」と声をかけると、これからカナダに移ると教えてくれました。
海外で、新天地でこの仕事に挑戦してみたいという選択に、思わず胸が熱くなりました。
「いいねえ、どんどんやりましょう!」 師匠にとってはさびしいことだけれど、その挑戦を応援したい気持ちでいっぱいになりました。